首都高速道路は高速と言うほど速くは走れない訳だが、それでも料金はかかる。
一律料金制から距離料金に変わるとき、近距離は安くなるからトータルとしては変わらないよみたいなことを言っていた。
これは所得税と住民税比率を変えるときも同様なことを言っていたが、実際には控除の仕組みが全く違うので大幅増税になったのである。

首都高速道路では距離が37.5kmを超えると、通行料金が1,950円になる。
これは2022年の4月に値上げされたもので、それまでは 1,320円だった。
値上げの理由は首都高速道路以外の有料道路の方が通行料金が高いので、それに合わせるというもの。
高速道路会社によれば、八王子から筑波に行く場合に首都高速道路経由だと3,730円(値上げ前料金)、圏央道経由だと4,200円なのだそうだ。
ただしこの比較は料金だけを見た場合で、首都高速道路経由での距離が103.9kmなのに対して圏央道経由では125.9kmと長い。
距離あたりの価格にしてみると首都高速道路利用の場合が約35.9円/km(値上げ後は約37円/km)で、圏央道経由だと約33.4円(割引後は約30.6円/km)と圏央道経由の方が安価だ。
そもそも首都高速の方が安いから値上げをすると理由を付けたのだが、その後圏央道の方を少し割引して首都高速利用料金と同じにした。

1962年の首都高速道路開業時の通行料金は50円で、当時のラーメン価格同様だった。
その後1970年には200円に値上げされ、ラーメン価格の2倍となる。
その後数年ごとに値上げが繰り返され、1985年に500円となった。
ちなみに当時のラーメン価格は400円だった。
1994年~2020年の間は値上げが行われず、700円となっている。
ラーメン価格も余り変わらず500円位だった。
その後900円→1,320円となったのが2019年だったのである。
この時のラーメン価格が600円弱なので、再びラーメン価格の2倍の時が来たわけだ。
伊豆から東名高速と首都高速を通って都内北部に行くと、東名高速料金が約3千円(約160km)で、首都高速料金が約2千円(約40km)となる。
世界的に見ても日本の高速道路料金は高いわけだが、その中でも首都高速の料金はずば抜けていると言える。
コメント