現在は固形のGガードを使っている。
拭き取りにくいところにはLOOXレインコートを使うが、レインコートはあまりツルツルしていないので汚れが付きやすい気がする。
Gガードはそこそこ気に入っているのだが、塗りにくいのが難点かな。
スポンジに付いたワックスや汚れも落としにくくて、灯油などで洗えば綺麗になるがアルカリ洗剤などではワックス分が殆ど溶けない。
アルカリ洗剤でもみ洗いすると、ワックス分が手について落ちない。
工業用の(油などを落とす)洗剤を使えば手の汚れは落ちる。
落ちにくいことが耐久性にもつながっていると思うが、ワックスを塗ったときのつるつる感が持続するのは1ヶ月程度だ。
今度はGガード固形より多少価格が高い(と言っても5百円くらいの違い)が、ウイルソンのプロックスファイナルを試してみる。
プロックスシリーズは4種類あり、価格が異なる。
Amazon価格 | 評価 | 特徴 | |
プロックスファイナル | 1,827円 | 塗りやすさ ○ 拭取やすさ × つるつる感 ○ 艶 ◎ | 最上質のカルナバロウとMPSポリマーの力で、美しいツヤを演出します。 |
プロックスプレミアム | 1,309円 | 塗りやすさ ○ 拭取やすさ △ つるつる感 △ 艶 ○ | 最上質のプライムイエローカルナバを贅沢に使用し、極上のツヤを実現します。特に濃色車にオススメのカルナバワックスです。 |
プロックスアドバンス | 1,218円 | 塗りやすさ ○ 拭取やすさ × つるつる感 △ 艶 ○ | 最上質のプライムイエローカルナバとフッ素ポリマーの力で、上質なツヤと強力な水ハジキを実現します。特に淡色車にオススメのカルナバワックスです。 |
プロックススーパー | 1,176円 | 塗りやすさ × 拭取やすさ ○ つるつる感 △ 艶 △ | 高純度精製された植物性天然カルナバロウにクロスキリングレジンを配合した固形ワックスです。カルナバ特有の仕上がりはもちろん、拭き取り・水ハジキ・水アカ防止に優れています。 |
説明を見ても違いがよく分からない。
MPSポリマーって、いわゆる高分子化合物って事で特段云々するようなものでもない気がする。
成分表にはアクリル系ポリマーと書かれていて、Gガードのガラス系(有機ガラスだとすればアクリル系)と同じようなものではないだろうか。
アドバンスが淡色車、プレミアムが濃色車用なのかな。
アドバンスはPTFE系なので濃色車だと艶が出にくそうだが、いくつかの比較サイトや動画を見るとさほど違わないような印象だ。

Gガードは伸びが悪いというか、スポンジにたっぷり付けないと塗った所が途切れてくるみたいな感じ。
プロックスファイナルはマーガリンでも塗っているような、もう少し固いかな、常温のバターかな、そんな感じで伸びは悪くない。
いかにもカルナバロウが入っていますよ的な塗り心地がある。
実際にカルナバロウも入っているのだが、含有率は不明。
カルナバロウは比較的価格が高い(数千円/kg)ので、余り入れると製品価格が上がってしまう。
Gガードはどうしても厚塗りになってしまい、ワックス消費量が多い。
厚塗りになっても拭き取りが面倒なことはない。
プロックスファイナルは薄く伸ばせ、乾いて白っぽくなった部分が分かりにくい位に塗り広げられる。
プロックスファイナル付属のスポンジはメラミンスポンジ的な見た目(メラミンスポンジではない)の、気泡の細かなものだ。
Gガードは普通のスポンジである。
拭き取りはGガードと同じくらいか、薄塗りが出来るのでGガードより楽かも。
プロックスファイナルは拭き取った後に、もう一度仕上げ用のクロスで拭く必要があるが、拭くと言うより撫でる感じ。
拭き残しがあると感触で分かるので、拭き残しチェック程度の手間だ。
プロックスファイナルを塗る前に、コンパウンドで古いワックスを落とした。
コンパウンドは少量をスポンジに付ければ良いのだが、擦っていると水分が蒸発して乾いてくる。
そこで新たにコンパウンドをスポンジに付けたくなるが、これでは量が多くなり過ぎる。
スポンジに水を付けるとか、ボディに水を垂らせば滑りは良くなる。
塗装を削るわけではなく、ワックス分や汚れを落とすだけなので、コンパウンドは少量で良い。
塗装を削る場合もコンパウンドが多すぎると綺麗な仕上がりになりにくい。
水分が多すぎるかな?位のスポンジで擦ると、その水分のはじき具合で古いワックスの落ち加減も分かる。
Gガードと比較しようかとも思ったのだが、耐久性に関しては比較するまでもないだろう。
艶はワックス塗り立てなので(塗っていない部分より)良くなるのは当たり前である。
Gガードと比較してどうなのかだが、プロックスファイナルの方が黒い部分がより黒っぽくなるのだが、日にちが経てば変わらなくなると思う。

ボンネットは白いので違いは良く分からない。

表面の摩擦係数、つるつる感はGガードと同じくらいか、少しすべすべしているかな。
ワックスが手に付くとすべすべする。
ボディに塗った後にミラーカバーにも塗ってみたのだが、これの方が艶の違いが分かった。
Gガードよりも綺麗に景色が反射する。
なので、ついでにフロントバンパーの部分にも塗って綺麗にした。
スポンジの洗浄も行ってみた。
Gガードが付着したスポンジよりは洗いやすい(落としやすい)が、傾向は似たような感じだ。
プロックスファイナルに使い捨て手袋が付属してくるのは、Gガード同様に手に付くと石けんでは中々落とせないからだ。
工業用の洗剤で洗えば綺麗に落ちるし、スポンジは熱湯で洗うとワックス分が落ちやすい。
塗布した翌日に水をかけてみた。
初期の撥水性はGガード同様に良好だ。
撥水性の持続はGガードの方が明らかに良いのは、複数の人が検証している。
Gガードは3ヶ月くらい経過しても撥水性があるが、プロックスファイナルでそれと同じ程度の撥水性が持続するのは1ヶ月から2ヶ月程度、2ヶ月は無理かな。
繰り返し洗車に強いというのは昔からワックスメーカが謳うことだが、手についたワックスを石けんで落としにくいみたいなものだ。
ではその手についたワックスが1週間落ちないのかと言えばそうではない。
洗車耐性と経時変化は別のものだと思う。
艶を取るか耐久性を取るかの選択になる。
↓のワックスはカルナバロウ含有率76%以上を誇り、艶と耐久性を両立させたそうだ。

カルナバロウ含有率81%+PTFE配合で1年の耐久性を謳うものもある。

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