特に冬場の乾燥する時期になると、階段にきしみ音が出る。
多いケースとして階段の水平の板と垂直の板のこすれが原因らしい。
きしみ音で検索すると沢山のサイトが出てくるが、きしみ音はシロアリが原因だからすぐ駆除しましょうとか、きしみ音の直し方→当社にお任せくださいみたいな宣伝が大部分だ。
階段の裏側は床下から見ることが出来るので、どうなっているのか確かめてみた。

青矢印が対策用の板で、これは最初から入れられていた。
更に赤矢印の部分にウレタン系の接着剤を塗って固定すると、水平の板(踏板)と垂直の板(蹴込板)が動かなくなるのできしみ音が止まるらしい。
水平の板の動きを止めるには、水平の板と側板の間に接着剤を押し込む。
他に側板(側桁)と水平の板の(上下方向の)隙間にくさびを打ち込んで、隙間をゼロにする方法もあるとのこと。
このくさび状のものも入れられている箇所がある。
きしみ音が起き始めた時に何かをやったかと振り返ってみると、床ワックスを塗った後だった。
床ワックスが側板と水平の板の間に入り込み、それが音を出すのか?
何となく側板に対して水平の板がわずかに動くような気がする。
そこで水平の板の下側から斜めにビスを打ち込み、側板に止めてしまうことにした。
これでかなり音が小さくはなったのだが、水平の板の踏み方によっては多少音が出る。
全体的に接着剤を塗らないとダメかな。

ボンドを塗るというか、隙間に押し込むようにして充填するのが良いそうだ。
シリコンコーキングのように表面に塗るのではなく、押し込むのが重要だと。
で、早速やってみる。
ウレタン系接着剤は木工用ボンドより少し固いくらいの粘度だ。
これを付けていくのだが、狭い場所なのでやりにくい。
ニトリル手袋をはめた指の先にボンドを付けて、それを木に押し当てていくのだが、指先が届くギリギリの距離だったりしてうまく塗れない。
指がつりそうである。
最初は遠慮がちにやっていたが、質より量でとばかりに塗りまくる。
塗りすぎると垂れてきて、それがあちこちにくっついてボンドまみれになる。

ボンドはたっぷりあるので、動きそうな所には塗った。
施工時に全ての接合部に接着剤を塗る指定がされている現場(設計?)もあるそうだ。
今回使ったのはコニシのKU928C-Xなのだが、もっと固いものの方が塗りやすい。
今の気温で木工用ボンドより少し固い位なので、夏場だともっと柔らかいのかも。
最後の方はボンドが不足気味にはなったが、階段の半分ほど(床下から作業できる範囲)は塗ることが出来た。
音の出ていない部分もあったが、下から塗れる全ての部分にボンドを付けた。
24時間ほどでボンドは固まり、音がしなくなると共に剛性が上がったような?感じになった。
たぶん水平の板がわずかに動いていて、それを足が感じたのかも知れない。
上の方の段でも2箇所ほど音が出るのだが、そこに塗るには階段下の板を外す必要、天井裏からアクセスなのかな。
階段の上、つまり室内側からシリンジか何かでシアノアクリレート系接着剤を流したらダメかな。
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