トランプさんが何を言おうと売れないものは売れない。
売れないから米国の自動車メーカは日本市場を重視せず、日本市場が重視されないので米国車が売れない。
Appleのように日本市場に力を入れる気があれば、たぶん今より売れると思う。
売るには日本の事情に合致した車両も必要だ。
米国のように広い国土も広い駐車場も広い道路もない。
オマケに税金は米国の数十倍も取られるのだから、大排気量車や重い車は売れない。
米国の場合は車両保有に対する税金が安く、又排気量により税金が上がる事もない。
従って必要な車や欲しい車を、税金を考える事なく購入する事が出来る。
コンパクトSUVとしてキャデラックXT4がある。
全長約4.6mで全幅約1.88m、エンジンは2リッターターボで230馬力を出力する。
レクサスNX(ハリアー)と比較されるが、豪華さや静かさでXT4が上だと評されていた。
もっともNXは450万円~なのに対してXT4は100万円以上高額だ。
実燃費は9.6km/l(CG試乗記事:走行406.2km)なので、さほど悪くはない。
NXはハイブリッド版で13km/lくらい、コンベンショナルエンジン車で8km/l程度らしい。
過去にはもっと小型で右ハンドルのPTクルーザーがあった。
10年間で約1.4万台を販売したという事で、たまに見かける程度の台数ではあった。
アメ車の信頼性を日本車並みにしろとは言わないが、壊れるのなら壊れたところがすぐに直せるようなサービス拠点が必要だ。
部品が本国発注だから1ヶ月待ってねなんて商売は通用しない。
アメ車は昨年度の統計でどの程度売れているのか?

輸入車トップはBENZで23.1%のシェアがある。
米国車トップはJeepで4.19%のシェア、シボレーが0.22%のシェアで米国メーカ2位である。
シボレーとヒュンダイの販売台数が同じくらいだよと言えば、シボレーがいかに売れていないか実感出来る。
テスラは販売台数非公開なので何とも言えないが、日本国内に於ける年間販売台数は6千台に届かない程度ではないだろうか。
今年からは一部モデルの販売を中止しているので、その影響も多少はありそうだ。
5千台~6千台だとするとプジョーの販売台数程度になり、シェアは2.4%前後だ。
EVブームの時にはテスラの先進性みたいなものが話題になったが、今になると全てをタッチパネルで操作するのが相当面倒だと評価される。
ステアリングポジションもタッチパネルのメニューをたどっていくなど、運転中には操作のできない仕組みはいかがなものかと。
いや、だからFSD(自動運転)があるんですよなんて言われたりして。
XT4はオーソドックスな操作系なので、日本車から乗り換えても違和感は少ないだろう。
違和感があるとすれば最小回転半径が大きい事だろうか。
日本の狭い道路を走るのはちょっと大変で、これはテスラ車にも言える事だ。
そう考えるなら日本車を選ぶだろうし、どうしても輸入車が良いと言う人は欧州車に目を向けそうだ。
では何故Jeepが売れるかと言えば、唯一無二だからかな。
好きな人が乗る車だからとはいえJeep JKラングラー(アンリミテッド)の最小回転半径は7.1mで、4tトラックと同じくらいだ。
ここまで来ると乗りにくさを乗るみたいな、そんな楽しみ方になったりして。
コメント