中華バッテリー容量計で18650やNi-MHバッテリーの容量を測った。
負荷抵抗は8Ωの固定なので、Li-ionバッテリーでは500mA弱が、Ni-MHバッテリーでは180mA位の電流になる。
抵抗が固定なのだから、バッテリーの端子電圧を測れば電流が計算できる。
果たして電流は計測によるものなのか?それとも計算によるものなのか。
まずオリジナル状態でNi-MHバッテリーを接続してみた。
電流は178mA流れる。
充電せずに使ったNi-MHバッテリーなので端子電圧が1.1Vと低い。
抵抗が8Ωで端子電圧が1.1Vならば、電流は137.5mAとなる訳で、178mAは流れないはずだ。
そこでテスターで電流を測ってみると、132mAが流れていた。
計算より少ないのは8Ωの抵抗が8Ω以上あること、FETのON抵抗や電流検出抵抗値が加算されることなどが理由だろうか?
そう、電流は計算で求めているのではなく0.2Ωの抵抗の両端の電圧から求めている。
基板の裏にそれらしい0.2Ωの抵抗を見つけた。
ならばということで、8Ωの抵抗に5.1Ωの抵抗を並列に接続してみた。
合成抵抗は約3.11Ωになり、端子電圧1.1V時の電流は353mAになるはずだ。
結果は348mAと、今度は計算値よりも少ない。
リニアリティが悪いとか?
負荷抵抗が一定なので、印加電圧を変えて電流値を測ってみた。
実際の電圧 | 容量計の電圧表示 | 実際の電流 | 容量計の電流表示 |
1.105V | 1.0V | 133.5mA | 165mA |
1.998V | 2.0V | 250.0mA | 266mA |
2.991V | 3.0V | 376.1mA | 375mA |
3.919V | 4.0V | 493.5mA | 476mA |
4.852V | 5.0V | 615.8mA | 584mA |
3Vくらいで誤差が少なくなっているが、それ以下では電流が多く表示され、電圧が上がると電流は少なく表示された。
Li-ionバッテリーでは、容量は少なめに表示されると思われる。
一方でNi-MHでは誤差が大きく、電流誤差で考えると15%程度は容量が大きく計測されている可能性が高い。
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