ミニはタイヤとショックアブソーバのクリアランスが狭いので、普通のタイヤチェーンを装着する事が出来ない。
スタッドレスタイヤを使えば良いのだが、ここは山の中なのでスタッドレスタイヤだけでは坂を登れない可能性がある。
ジムニーも冬場はスタッドレスタイヤを装着していたが、チェーンも携行していた。
ジムニーは片側2輪の荷重が抜けるような、少し傾いた道路ではすぐにグリップが失われる。
LSDが付いていなかったので片輪が空転して全く勧めなくなるのだが、そんなときでもチェーンを付ければ脱出が可能だった。
そこでミニに付けられるチェーンはないかと探してみた。
スタッドレスタイヤは15インチのホイールに付けていて、15インチだとショックアブソーバとタイヤのクリアランスが少し広い(タイヤ幅が細いため)。
そこで中華非金属タイヤチェーンを、今年の春先に買っておいた。
シーズン中は価格が上がるが、春になると売れ残りの価格が下がる。
購入価格は1,699円だった。
下の写真のものが6組で1セットだ。
取り付けは簡単と言えば簡単だが、この茶色のベルトをホイールの内側から外側方向に通さなければいけない。
ベルトは布製で剛性がないので、通すのが結構面倒だ。
針金的なものを使って、それに引っかけてホイールの穴を通すようにした方が良い。
外側は金属のスパイク状のものが出っ張っている。
裏側、つまりタイヤに当たる側はほぼフラットだ。
茶色のベルトをホイールに通して、この金具に巻き付けて締め上げる。
ワンウエイのラッチ付きなのだが、作りは余り良くない。
何回か使ったら壊れるんじゃないの?という板金ものである。
反対側はゴム本体に通してあるだけで、ここもゴムが切れてしまいそうな気がする。
たぶんダメだろうとは思うが、17インチのタイヤに装着してみた。
装着自体は出来るが、ショックアブソーバに当たってしまう。
これではタイヤが回転しない。
純正ホイールの場合は、ハブとホイールの間に1~2cm位のスペーサを付けてもタイヤははみ出さないので、スペーサを使えば装着出来る。
17インチタイヤへの装着は諦めて、15インチタイヤに付けてみる。
ベルトを巻き込んだ方が良いのか?でもベルトを巻くのがちょっと手間だ。
引っかけてぶらりと垂らしておいた方がらくで、これでも外れる事はない。
金具は付属の工具で締める事が出来る。
今回は実験なので軽く付けただけだが、本当はもっと強く締めるべきだ。
ただ強く締めるとゴムが切れそうなんだなぁ。
タイヤの裏側はこんな風になっている。
タイヤを車に付けてみると、ギリギリではあるがショックアブソーバには当たらない。
非常用と考えればこれでいいのかな。
同じような構造で金属製のものがあり、グリップ力は金属製のものの方が高い。
ただタイヤのボディ側も金属部品が付いているので、クリアランスが厳しそうな気がした。
何よりこれは買ってダメなら捨てれば良い、程度の価格だったので買ってみたわけだ。
15インチタイヤの場合はタイヤが細いので、2cm以上のスペーサが使える。
なおホイールは純正15インチのものではないが、オフセットは同じだったはず。
スペーサを入れれば通常の金属タイヤチェーンを付ける事が出来る。
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