フロントサスのダストブーツを交換する

自動車&バイク

ミニのタイヤを外したときに、ダストブーツの破れを見つけた。
見なければ気にならなかったものを、見つけてしまったのでダストブーツを交換する。
OEM品は国内在庫があったのだが、何かやたら価格が高い。
純正品の品番は31336852465で、3千円位の筈だ。
OEM品は各社から出ていてfebi(ビルシュタイングループ)のものが2千円位だった。
OEM品は中華ものも多いが、中華ものの価格が純正品以上だったりする。
品質に関してどうなのかは分からないが、純正より高価なOEM品を買う理由はない。

純正品は日本で在庫を持っているところがなかった(高価な中華OEMはあった)ので、海外で購入した。
送料は2千円ほどかかった。

ダストブーツと共に、スプリング下部のゴムも取り替えておく。
分解組み立てに要する手間の割に部品価格が安いので、現状品が傷んでいる訳ではないが交換することにした。

交換はストラットをバラしてスプリングとショックアブソーバが一体化しているものを抜き、スプリングを縮めてアッパーマウントを抜き、ダストブーツを交換する。
作業的には何と言うことはない。

ロアアームを下げてショックアブソーバ下部を抜くのだが、アンチロールスタビライザのリンクも切り離さなければいけない。
アンチロールスタビライザは左右輪の位置が同じであればテンションがかからないが、左右輪の高さが異なるとテンションがかかった状態になるので抜きにくい。
リフトで上げている場合はそのまま抜けるが、片側ずつジャッキアップして作業する場合は、下の写真のように馬で支えてスプリングが縮む状態にして、アンチロールスタビライザのリンクを外す。
ネジの締め付けトルクは56Nmで、ナットは新品交換が指定されている。

プロはこんなSSTを使う筈。

リンクのネジの回り止めは5mm(かな)の6角レンチで、ナットは対辺16mmのネジである。
6角レンチで押さえながらナットを回すので、ソケットレンチは使えない。

ショックアブソーバ下部はアルミ製のものに挿入されている。
片側が対辺16mmでもう一方が18mmのネジで留まっている。
品番はM10×85のボルトが31303798530で、ナットが07119905032である。

ここを緩め、隙間に浸透性潤滑剤をスプレーしておく。
締め付けトルクは44Nm+90度で、ボルトとナットの再使用は不可能だ。

アッパーマウントは3本のネジでストラットタワーに固定されている。
ネジは対辺13mmで、このネジを少し緩めておく。
ストラットタワー部の3本のボルトの締め付けトルクは30Nm+90度で、再使用は認められない。
品番はM8×30 31306869931となっている。

アッパーマウントとショックアブソーバは対辺18mmのナットで留められている。
上部のナットの締め付けトルクは56Nmとなっている。
品番は33326760668だ。

私はエアインパクトで回してしまったが、インパクトがない場合はストラットナットソケットがないと緩まない場合がある。
ストラットアセンブリにスプリングでテンションがかかっていれば、幾分共回りしにくいのだがそれでも緩まない場合はある。
純正SSTはこれだ。

ブレーキなどが付いたロアアーム側を下に押すと、ストラットアセンブリが抜ける。
固着していると抜きにくいと思うが、私の場合は特に問題なくガコッと外すことが出来た。

スプリングコンプレッサでバネを縮める。

アッパーマウントとショックアブソーバを分離する。

バネ下部のゴムシートも交換する。
元々付いていたものには異常がなく、硬化も感じられなかった。

新しいダストブーツを組み込む

作業的に特に難しいところはない。
ストラット下部が抜けないと(抜くのに)苦労しそうだが、予め浸透性潤滑剤(ラスペネがお勧め)をスプレーしておけば外れると思う。

外れない場合はロアアーム側をヒートガンで少し加熱してみる(アルミなので熱膨張係数は大きい)とか、下からベアリングプーラ的なものでショックアブソーバを押し上げる(ロアアームを引き下げる)などは考えられる。

組み付ける時にショックアブソーバの位置は規定されているが、ショックアブソーバにピンが立っているので、組みたたるようにしか組めない。
ショックアブソーバ下部を見ればピンが分かるので、ピンの位置を合わせずに無理矢理ぶち込もうとしてはいけない。
ショックアブソーバの逃げ(平らに加工されている部分)がタイヤの方向を向くようにすれば、ピンは後ろ側を向き、そこに固定用のスリットがあるのでそこに入れる。

ダストブーツ交換時に、ロアアームのブッシュからだと思われる異音を見つけた。
これに関しては動画で説明している。

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