ロシアンブルーもスコティッシュもグレーなのだが、遺伝子によって発色のメカニズムが異なっている。
スコティッシュは薄茶色の猫の色がなくなった(無彩色化した)グレーで、ロシアンブルーは黒猫の色が薄くなったものだ。
どちらの猫も1匹だけで見ていればグレーだが、並べてみると色の違いが分かる。
猫には青の毛色を持つものはいないが、この遺伝情報による色の違いの対比によってブルーグレーに見える→ロシアンブルーと呼ばれる→猫の世界でグレーがブルーと呼ばれる、という説もある。
写真は両ネコ共に半眠り中なので、目が開いていない。
なおロシアンブルーは作出された猫ではなく、ロシア北部に自然発生した種類だとか。
被毛は短く綺麗で猫アレルギーの人にも優しい(アレルゲンをあまり持っていない)。
ロシアンブルーは賢い猫だと言われるが、メインクーンのような考える力を持っている感じではない。
ただし人間や他の猫のやることはすぐに覚えるので、芸を仕込むのは簡単だ。
メインクーンやベンガルが考えて行動するのに対して、ロシアンブルーは真似をする。
他の猫がドアに飛びついて、ドアレバーを下げてドアを開けるのを見れば、ロシアンブルーはすぐにそれを覚えてドアを開けるようになる。
しかしカギがかかっているなどで開かないドアがあったとすると、メインクーンは(開かないと分かると)ドアを開けようとしなくなるが、ロシアンブルーはドアに飛びつき続ける。
他の猫の行動だけではなく、人間の行動や習慣も学習する。
そうした意味で飼い主の生活パターンを理解しやすい傾向にあると言える。
飼い主が朝出かけて夕方帰ってくるとすると、ロシアブルーはそのパターンを覚える。
朝になれば飼い主はどこかに行くな、夕方になれば帰ってくるなと。
なので日中飼い主がいなくても騒いだり鳴いたりしない。
飼い主には良く懐くが、見知らぬ人には決して近寄らないのもこの猫種の特徴だ。
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