ユピテルSG330(2)

OBDIIアダプタであるOBD12-M3が配達されてきたので、さっそくジムニーに付けてみた。
残念ながらバッテリー電圧は取得できなかったが、ブーストや温度や燃料データは取得できた。
BLITZのものでは表示されなかった点火時期が取得できた。
BLITZのものよりディスプレイが小さいので見づらいが、全体が小型なので近くに設置できる。
BLITZのものは少し前のスマートフォン位の大きさがあり、外形の割にディスプレイサイズが小さい。

レーダ探知機のSG330は3.6インチ液晶で、ユピテルでは全モデル共通だ。
現行のTouch-B.R.A.I.N.は4.3インチ液晶である。
レーダ探知機とOBDIIアダプタなら2万円位だが、Touch-B.R.A.I.N.だと6万円前後の価格になってしまう。
レーダ探知機ならレーダも探知してくれる、ってそれが主機能なんだけど。

しかし価格差は性能差でもあった。
SG330は画面更新速度が遅く、ブースト計などはあまり実用的ではない。
水温だとか吸気温度など、変化の緩いものであれば問題はない。
画面解像度が低いので文字が読みにくいとか、その辺りは価格なりと言うことで。

最近の車だとインパネ内表示である程度の情報は見る事ができるが、古い車だと後付け機器で把握することになる。
車両側にセンサが付いていないので仕方がないが、油温も見たいところだ。
低燃費車は特に水温と油温を高めにして、エンジン温度が下がらないようにしている。
欧州車では昔から水温を高めにする傾向で、ラジエータ内圧力が高くなる設定だった。

ジムニーはレギュラーガソリンでノッキング限界を上げるため、水温は低めに設定されているが、最近の車だと100℃くらいで電動ファンが回り出すのではないだろうか。 油温も110℃〜120℃位としている車が多いそうだ。

昔は油温90℃前後が適温で、120℃を超えるとオイルの分解が始まるとされていた。
古い車やバイクの整備書にも120℃を超えないようにと書かれているものがある。

ベースオイルの潤滑性能に関して、対温度で見た時のテスト方法が確立されていない。
従って温度に対する潤滑性能がどうなるのかは、厳密にはそのオイルの銘柄によって異なる。
一般論として鉱物油においては130℃を超えると潤滑性能が低下するが、それは粘度が下がることにもよる。
従って20W-50などの固いオイルでは粘度低下がある程度防げる。
それでも140℃を超えると、オイルに混ぜられている添加剤成分が変質する可能性(不可逆的な分解)がある。

化学合成油に関しては200℃でも分解しないというものがあったが、ベースオイルの話なのか添加剤の話なのか、或いは製品としての話なのかはよく分からなかった。 一般的には180℃でも分解(恒久的品質劣化)しないようだが、上に書いたのと同様に粘度が下がる。
化学合成油が指定されているエンジンは、もしかすると油温を高めにして使っているのかも知れない。

ジムニーの油温は測ったことがないが、JB23Wで真夏の100km/h走行時に140℃位までは上がるらしい。
エンジンを開けた時にメタルやカムに異常はなかったので、120℃限界説は(現代のオイルには)当てはまらない。
現在は部分合成油を使っている。
部分合成油は、鉱物油に2割以上の化学合成油を混ぜたものを言う。
古い車の場合は比熱の大きな鉱物油の方が良いという話があるのだが、具体的なデータが示されていた訳ではないので何とも言えない。

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