実験で使ったいくつかのガソリン添加剤が余っていた。 ジムニーに入れてしまった添加剤もあったのだが、そのうち入れようと思ったまま忘れて保存されているものもあった。
その中でYAMAHAのものは添加剤自体が変質してしまっていて、粘度のある黒糖のようなものになっていた。
さすがにこれは使えないので捨てた。
FCR-062は変質が見られなかったので、ジムニーに投入した。 FRC-062は大容量缶で買うと安いので、ガソリン満タンごとに使えばカーボンなどが取れる。
スクータにはあまり乗っていないので、FRC-062を入れてある。
ガソリン添加剤の主成分はPEAで、ハイオクガソリンなどにも入っていた。
PEAは清浄力が高く燃料系の汚れを落とす効果があるが、難燃性なので入れすぎると燃焼状態が悪化する。
昔燃料フィルタを分解してみたことがあったのだが、濾紙が真っ黒だった。
あのススはいったいどこからやってきたのだろう?
大気中のディーゼル煤煙などが集められたもの?
PEAでインジェクタの詰まりが取れるみたいな宣伝はよく見る。
しかし普通は燃料フィルタが付いているので、インジェクタに詰まるような大きさのゴミは入ってこない。
インジェクタの外側に異物が付くことはある。
最近の車は大量にEGRをかけるので、排ガスのカーボンがインジェクタにも付く。
そうした、インジェクタの噴射口付近に蓄積するカーボンは清浄剤で取れる可能性が高い。
ピストンや排気系のススは、PEA添加剤を入れ続けて1000km位走行すると綺麗になるようだ。
残念ながら燃料満タン時に1回だけの投入では、取り切れない。
自動車やバイクメーカではPEA入りの添加剤を販売している。
ディーラの売り上げにも貢献するし、入れて悪いものではない。
最近のエンジンはEGR量を増やす傾向にあり、どうしてもインテークマニホールド内が汚れる。
過走行のハイブリッド車やアイドリングストップを頻繁に使う車は、エンジン温度が上がりにくいのでススが増える。
そのススがEGRによってインテークポートに入り、蓄積される。
一部添加剤のデモでは、ガソリンに濃硫酸を入れて重合物を作り出す。
説明では加速テストでガソリンを酸化させますよと言っているが、ガソリン中にも大気中にも硫酸はない。
つまり自然には起きない反応を作り出していることになる。
ガソリンと硫酸は混ざらないが、そこに添加剤を入れると混ざって溶ける。
乳化とは違うかも知れないが、酸化したガソリンが還元されるのとは異なる。
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