米が高い

政府の備蓄米放出はJAが買い占めた。
農家を守る(値崩れを防ぐ)には高値で買い付けるしかないとか何とか。
大切な天下り先だから、政府側としてもJAの方針には逆らえないか。

米の価格を本気で下げたいのであれば、小売業者に限定して入札させれば良い。
JAに売るのならば一昨年の価格ベースで引き渡せば良い。

小売業者は倉庫などの関係もあるだろうから大手しか入札が出来ないとは言え、大手スーパーなどが直接入札すれば価格はかなり下がっただろう。
中間経費も削減できるのだから、何もわざわざJAに買い取らせることはない。

イオンが米国産の米とのブレンド米を4kg/3,002円で売り出すそうだが、これは余り安くない。
5kg換算で3,750円、ホームセンターで米を買えば3,800円/5kgで純国産米が手に入る。
米国は、日本は米に700%の関税をかけていると言っている。
税率は米1kgあたり341円なので、米国産の米って1kgあたり50円もしないという事か。

10kgで3,410円が税金だとすれば、例年の国内産の米卸価格より税金の方が高い。
これでは米国産の米がタダだったとしても、国内産の米に価格では勝てなくなる。
日本の農業を守るのであれば、関税ではなく農業の効率化だ。
それには燃料コストや輸送コストの低減を含め、海外並みにしていく事が必要だ。
そもそも減反政策で作付面積を減らしているわけで、その一方で高額関税とはどういうことなのだろう。

ベトナム産の米もスーパーに並んでいるそうで、10kgで5,800円程度の値が付けられている。
5,800円の中の3,410円が税金なので、米+精米その他の費用+輸送費+儲けの部分の合計が2,390円しかない。
さらにはベトナムからの輸送費だとか、商社の儲けも入ってくる。
ベトナム米は価格が上がっているそうだが、1tあたりUS$400位だとか。
そうすると、1kgあたり$0.4となるから60円位か。

日本の人口が減少していることもあるし、米離れも一定はある。
更に米価が上がれば米離れが加速することになって、供給の変動に対するバッファ効果が小さくなる。
ウチでは普通に米を食べるのだが、高い高いと言われると米離れしないといけないような…
と言うことで麺類だとかパンなど、小麦消費量が増えている。

鶏卵にしてもそうなのだが、いったん価格が上がると消費が減少する。
そして減少した消費量は中々元に戻ってこない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました