プラズマクラスタの寿命

シャープのプラズマクラスタ発生器には、寿命判定に2つの方式がある。
初期型のものはイオン発生量を見て、イオン発生量が減少すると寿命と判断していた。
これはコストはかかるが正当?な判断方法と言える。
エラーランプが点灯しても、イオン発生部を清掃すると(イオン発生量が増えて)再度使えるようになる。

次の世代ではタイマによって寿命を推定する方式になった。
一定時間使用すると交換時期と判断し、動作を停止する。
使用条件によらず寿命に大きな差がないと言う事なのだろうが、これは使用時間によって動作を停止させてしまうので、イオン発生部を清掃しようが何をしようが使えない。

そこで、イオン発生部に付けられているEEPROM(らしきもの)をライトプロテクトし、寿命時間の書き込みを不可能にする改造を行ったのがこの記事だ。

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これで論理的寿命は無限となるが、イオン発生部はどんどん傷むのでやがて使えなくなる。

初期型のイオン発生量検出タイプも同様で、イオン発生部の電極摩耗によってやがて使えなくなる。
イオンが発生しなくなるので、エラーランプが点灯する。

現在はプラズマクラスタネクストという名称となっているが、寿命は1.9万時間なので、従来品同様2年程度で駄目になる。
イオン発生ユニットを交換すればまた使えるようにはなるが、価格(3千円~8千円、モデルによって異なる)を考えると微妙な感じだ。

最近のモデルではイオン発生モジュールの交換が不可能なものが増えていて、これは使用時間が過ぎると、その機器ごとの買い換えを促される。
シャープとしては良い商売なのだろうが、消費者にとっては厄介なものだ。
なおウチにある、赤ランプが点いて使えなくなったプラズマクラスタ発生器のイオン発生ユニットは、約6千円である。

除湿機などはイオン発生部が壊れても知らん顔して動作し続けるので、消費者にとってはこの方が良いのかな。
プラズマクラスタの有無なんてほぼ分からない訳だし。

赤ランプが点灯した状態では送風機としても使えないので、捨てるしかない。
イオン検出部をいじれば動作させることくらいは出来るのかも知れないし、ダメならファンモータ直結という手もある。
送風機として使いたいのなら。

寿命問題を解決したと謳ったのがPanasonicのナノイーである。
放電部に水滴を使う事で、金属の蒸発をなくした。
ここまでは良いのだが、その水滴を作るためにペルチェで低温を作っている。
するとペルチェ周辺が結露でべちゃべちゃになり、ユニットが壊れる。
寿命としてはプラズマクラスタより短く、半年程度しかなかった。

その後改良されたという話は聞くのだが、どう改良されたのか見ていない。
分解する機会があれば調べてみたいものだ。

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