車を買った(1)

ジムニーは中古購入時の走行距離が14万kmくらい、何とか20万km乗れれば良いなと漠然と考えていた。
その20万kmも無事?突破したわけで、乗り換えの時期なのかなと思う事も度々だ。
買い換えを考えるのは今に始まった事ではないのだが、特に欲しい車もないし、ジムニーに代わる車もない。
欲しい車があれば後先考えずに買う性格なのだが、その欲しい車がないのだ。

ジムニーは年式の割には手のかからない車だと思うが、どこに行くにも山越えが発生するこの地に於いてパワー不足は否めない。
一人で走っているならのんびりゆっくりで良いのだが、片側1車線で追い越し禁止の天城峠となるとそうもいかない。
箱根も厳しい坂ではあるが、七曲がりあたりを除けばコーナが少ないのでジムニーでも頑張れる。

天城は追い越させる場所も限られているので、必死にアクセルを踏んでいかなければいけない。
どんなに後ろが詰まっても、道を譲らず走っていくバスドライバーの根性が羨ましい。
(トラックは意外に追い越させてくれる)

亀石(かめいし)峠もコーナがきついので低速走行を余儀なくされるが、登りは2車線なのでゆっくり走れる。
ジムニーは中速以上のコーナリングが苦手で、それはトレッド幅と重心比で見れば致し方ない。

ATFも交換し、ABSセンサも直して車検を取る気満々、車検の予約まで済ませた。
だから急いで乗り換える訳ではなく、何となく勢いで、みたいな感じだ。

CLSは10年位乗ったかな。
ステアリングアングルセンサが壊れた位(直さないまま売却)で、整備の要らない車だった。

SL600は窒素タンク(サスペンション用・準消耗品)を交換したが、これは2個で2万円位だった。
ADS(車高調整・ショックアブソーバの減衰力などのハイドロシステム)のエラーには悩まされた。
走行に支障があるわけではないが、エラーは気分の良いものではない。
車高調整のコントロールバルブと制御ユニットを買って交換したのだが、これは無実の罪だった。
結局配線かコネクタの不良で、線を引き直して解決した。
その他フロントカバーのオイル漏れ6.5万円、サスペンションの油圧シリンダのオイル漏れ9万円、ハイドロシステムのホース交換で4万円、整備は全てヤナセで行った。 売却時の走行距離は約10万kmだった。

その他BENZ(500SL/SL500/SL500/A160/C180)合計5台、OPEL1台は壊れなかった。
国産車は半年〜2年で乗り換えていたので、壊れる暇がなかったと言える。
ソアラはエンジンブローさせたが、これはブーストの上げすぎで壊してしまったものだ。

ジムニーはラジエータの水漏れ、ラジエータキャップの不良→たぶんこれが原因でガスケット抜け、ついでにピストンリングとステムシール交換、オルタネータ交換、シミー対策でキングピンベアリング交換などを行った。 それでも製造から21年、21万km以上動いている軽自動車なのだから立派なものである。
ボロい車だから壊れてもいいや、ではなく、ボロい車だからオイル交換位はちゃんとしてやろうと思った。

CLSの頃から殆ど車には乗らなくなり、シグナスとスカイウエイブが移動手段になっていた。
ここに引っ越してきて車は必需品となったが、もはや趣味のものではなく実用車である。
昔カーグラフィック誌のエディタが、車はSLとジムニーがあれば良いみたいに書いていたっけ。

一時期はCLSとジムニーを所有していたが、山道だと小さいジムニーの方が取り回しが良く、結局CLSには乗らなくなってしまった。 乗ってこそ車だと思うので、所有する喜びだとか見て楽しむみたいな感覚にはなれないところがある。

ジムニーの中古は高い。
元々値落ちが少ない車ではあったが、ここの所の中古高で更に割高感が増した。

ジムニーに代わる車はそうそうある訳ではなく、ジムニーとはジムニーというジャンルの車なのだ。
JB64はATもロックアップするし、ステアリングダンパーが付いてシミーも起きにくいだろうし、ECSで片輪スリップも防いでくれる。 まさに正常進化したジムニーだと言える。

しかしせっかく新車のジムニーを買ったのに、1〜2年で乗り換えてしまう人も多いという。
リセールバリューが高いので乗り換えやすいこともあるし、乗用車だと思って買ったら違う乗物だった、みたいに感じる人もいるに違いない。 重いバネ下重量、重い大径タイヤでサスペンションの追従性は悪く、バネが柔らかい割に乗り心地は悪い。
綺麗な舗装路を走るのはOK、微速で泥道を走るのもOK、しかし穴の空いたような傷んだ舗装路は苦手だ。

室内にはエンジンノイズを凌ぐほどのギアノイズや走行騒音が容赦なく入ってくる。
JB64で燃費は良くなったとは言え、普通の車と比較してはいけない。
軽自動車が650kg〜800kg位の車重であるのに対して、JB64は1tを超える。
これはビッツやノート、アクアと同じ位で、燃費には車重が大きく関係する。
車重増は丈夫なフレーム構造によるところが大きい。
今や軽トラックでさえもセミモノコック構造が増えていて、コストがかかり重いフルフレームを使うのはスバル位か。

大型ワンボックスカーなどに乗ると、ギャップを拾うとボディというか床がブルブルッと震える。
トヨタの場合はボディ変型をサスペンションとして使うのでそのためかも知れないが、衝撃入力と車重とボディ剛性の関係だ。
ジムニーはフレームとボディが別物なのだから当たり前だが、剛性感はかなりのものである。
荷物を積んでもヨレたりしない、トラック的な強さがある。

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コメント

  1. かちゃーん より:

    G-AFTERはやめておいた方がいいですよ。
    グーグルマップの口コミを悪い順でソートしてみてみて下さい。
    星5個はレビュー件数1件のサクラです。

    見積もりとかしてひどい対応をレポートしてもらうのは楽しみだったりします。

    • F&F より:

      G-AFTER、検索してみました。
      なるほど、という感じですね。
      今回何件かに電話をしたのですが、中規模以上の中古車店だと早く契約させよう、逃がさないようにしようという気持ちが伝わってきて、さっさと逃げました。
      大規模店は色々な車を扱っているから仕方がないとは思いますが、そもそも営業が車に詳しくないので、話が通じにくかったです。

  2. bluefinder より:

    タイトルからしてもう買われちゃったかと思ってますが、わたしは掛川の松下モータースで軽の未使用車買いました。
    辺鄙なところに店がありますが大量在庫、薄利多売でドライな接客、変な売り込みもなく良かったです。
    とはいえ未使用車メインなのでジムニー調べたら高かった。。。
    未使用車や高年式車を売ることでサポートはメーカー保証に投げるところが妙と言えそうです。

    • F&F より:

      新車の納期がまだ長いので、新古車の需要は多いでしょうね。
      トヨタが平均3ヶ月くらい、マツダは1.5ヶ月位、ジムニーは相変わらず1年以上みたいです。
      一時期は新車より新古車の方が高い状況でしたが、今は少しは落ち着いたのでしょうかね。

  3. おぼう より:

    私が2年ほど前にクルマを手放したときは「ユーカーパック」という
    オークションに出してくれるサービスを使いました。
    いやな勧誘連絡もなく、高く売れたのでしょうとなんとなく思えましたよ。
    ご参考までに。

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