ジムニー・パッドの片方が減る

自動車&バイク

この傾向は以前からあったのだが、ほぼ1年前の整備後は均一にパッドは減っているようだった。
写真は左側のものでパッドの残量も未だある。

このパッドは比較的粉が出るので、引きずりはすぐ分かる。
ホイールが汚れるからだ。
パッドはJFBKのHN-118で、これまで使った中ではフィールも耐摩耗性も良いがホイールは少々汚れる。

新品のパッドの厚さは台座の金属を含めて15mmである。

MonotaROのPB商品も使ったことがあるが、摩擦係数が低く温度が上がるとそれが顕著になった。
このあたりは山が多いのでブレーキを使う機会も多く、多少メタル成分が入っているものの方が良いのかも知れない。
なおHN-118はノンスチールと謳われているが、見た目はメタル入りなんだなぁ。

見てみると右側は片方だけが減っている。
減るのは外側(ピストン側ではない方)だ。

下の写真は上側(ピストン側)に減ったものが付いているが、これは外側と内側のものを交換した後だ。
又外側が減るかも知れないので、パッドを交換するまで入れ替えておく。

ピストンが固着しているのなら両方のパッドが減ると思うので、キャリパの動きが渋くなっているのではないのか。
そこでスライドピンを見てみることにする。

スライドピンを引き抜くと油分や汚れが付いている。
ただこれ、指で押し出せたので固着しているわけではなかった。

ウエスで拭き取ると概ね綺麗になり、さびや段差などは感じられない。
このあとパーツクリーナーを吹きかけて綺麗にした。
スライドピンは2種類あって、少し青っぽいものとそうでないものでは直径がわずかに異なる。
たぶんキャリパー部分が斜めになってしまったときに、寸法がぴったりのものだと動きが渋くなるからではないだろうか。
かといって両方を緩くすればガタが出る。

ピンの動きも渋いことはないのだが、せっかく外したので綺麗に掃除しておく。
キャリパ側は古くなったグリスなどが付着している。

パーツクリーナを吹き付け、ウエスで抜いて綺麗にする。

掃除には歯ブラシが丁度良い。

ゴムブーツは硬化しているようには感じられないが、安いものなので交換しておく。
ゴムブーツの品番は55201-86040で、1個200円くらい(必要数は両側で8個)だ。
3年前には150円だったのだが値段が上がっている。
右が新品で左がこれまで使っていたものだ。

ブーツを入れたらブーツを回して、ちゃんと溝に入っているか確認する。

スライドピンは2020年に交換しているのでこのまま再使用する。
これで少し様子を見てみよう。

グリスはシリコン系のものを使う。
WAKO’Sのスプレータイプだと塗布が簡単なのだが、手持ちがないので普通のタイプを。

WAKO’SものはMonotaROで買うと高いのでヤフーショップで買っている。
このSSGはMonotaROだと4,356円だが、ヤフーショップだと3,590円だ。
スプレータイプだともっと価格が違い、ヤフーショップで3千円前後なのがMonotaROだと5千円を超える。
以前はMonotaROで買っていたのだが、最近は他で買うことが多くなった。
ゴムブーツもMonotaROではなくスズキモータースで購入した。
在庫があれば納期は早いが、そうでない場合は1週間から10日くらいかかるので、急ぎの場合は納期確認をした方が良い。

これまで使っていたシリコングリスはSTRAIGHT(使用最高温度200℃)のものなのだが、使い切ってしまった。
自動車やスクータ用としてのみではなく、ルンバのプラスチックギア部分の整備などにも使う。
現在売られているものはパッケージの色が少し異なる。
グリスの色は半透明だ。

容量あたりの価格としてはWAKO’Sのものの方が高いのだが、最高使用温度280℃を謳うのはWAKO’Sの製品だけだと思う。
グリスの色は白色だ。

もっともキャリパーの温度が200℃まで上がると言う事ではなく、おそらくは(通常使用で)100℃+位ではないだろうか。
ただ繰り返し温度が上がる、或いは下がるので使用条件が過酷と言えば過酷だ。

一般的なシリコングリスの最高使用温度は150℃~180℃位のものが多い。
スプレータイプならシュッと一吹きなのだが、そうでないので綿棒で塗る。
WAKO’Sのものの方が柔らかい。

車が古い事も関係するのかもしれないが、キャリパー部分は定期的な点検が必要だ。
今回からグリスを変えてみたので、グリスの劣化というか固さというかも、今後見てみたい。
車検ごとの点検と整備で良いという人もいるが、夏冬でタイヤを替える地方の方であればそのついでに点検した方が良い。

またジムニーの持病であるフロントタイヤの振動が少なからずあるので、特にフロントタイヤのホイールナットは増し締めが必要だ。

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コメント

  1. tnk より:

    昔乗っていた車(本田1300)ですが、自分でハブベアリングの締め付け状態を確認し、素人故に締め付けのロックをいい加減なまま乗っていました。
    峠道に行くと、横向荷重の繰り返しのためかハブの緩みでブレーキディスクが揺れ、パッドの間隔が開き、1回目のブレーキはかなり奥になり2回・3回と踏み直しが必要でした。

    同様の理由で、ハブベアリングのガタによってディスクが揺れて慣性の少ないピストン側だけが押し戻される状況が有るとしたら、キャリパー側の方が摩耗しやすいのかなと思います。
    と言いつつ、接触しているだけの摩耗は大したことは無いと思うのですが。

  2. tnk より:

    先の書込みの続きですが、
    ハブベアリングのルーズさ+横力によって、ブレーキディスクが取付面を起点として外側にゆらゆら振れるなら、外側のパッドが摩耗すると思われます。

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