温室を整備する

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ウチにはいくつかの簡易温室をおいている。
金属パイプにビニールをかけたようなもので、数千円と安いものだ。
安いのは良いのだが、ビニールの耐久性は1~2シーズンと短い。
ビニールカバーだけを別途購入出来るが、温室ごと買うのとあまり価格が変わらない。
この手の温室のビニールカバーは毎年変えるくらいのつもりでいないといけない。

1Fのベランダに置いている温室は市販のシートを貼ってみた。
農業用としてホームセンターなど売られているもので、商品名は菜園カットビニールとなっていた。
これは耐久性があり、今のところ破れていない。
オリジナルの温室のカバーの上にかぶせるようにして、塩ビ用の接着剤で固定した。
整形ものではないのでいささか美しくはないが、破れるよりは良いだろう。

2Fの温室は新しい純正カバーを購入し、それに交換した後に古いカバーをかぶせておいた。
古いカバーは破損部があるが、接着剤やテープで留めて2重にしていた。
しかしこのカバー自体に耐久性がないので、この通りバキバキになった。
実用的には1年、ここまでバキバキになるのに2年も経過していない。

金属パイプのレフレーム部分も錆びている。
紫外線でビニールが硬化してしまい、ヒビが入って割れる。
温室用のビニールと言う事で紫外線透過率が高く、二重にしても紫外線は通ってくるのであまり意味が無かったというわけだ。

こうなると補修するとかしないとかの問題ではなく、バラバラになってしまうので何も出来ない。

この温室は太陽電池板と小型のファンを付けていて、夏場の温度上昇を緩和している。

従来の温室には小型のファンを付けてあるというか置いてある。
これが結構効き目があって、真夏などファンを稼働させないと(前面を開けていても)40℃近くにまで温度が上がるのに、ファンを付けておけば35℃程度(外気温度30℃くらいの時)に抑えられる。

この小さなファン1個であれば定格5Wのソーラーパネルで良かったのだが、新規温室用にもファンを付けたら電圧が下がってしまった。
電圧を測ったわけではないが、ファンの回り方からすると5V~8V位ではないだろうか。
ソーラーパネルの設置が水平なのも、多少発電電力の低下を招いている。

そこで手持ちの20Wのパネルを並列接続することにした。
定格12Vではあるが、無負荷時電圧は20V近くまで上がる。
ファンの定格電圧を超えそうだけれど、大丈夫かな。
設置は、これも単に手すり部分に乗せただけ、水平にした。

新たに購入した温室は、ビニールが少し違っている。
繊維状のものが埋め込まれたような感じで、たぶん中国製だと思う。
この手の商品はもはや日本製(日本のメーカが売っている中国生産品?)より中国製の方が信頼性が上かも知れない。

このビニール温室にもファンを付ける。
PCのケース用に買った激安品なのだが、壊れずにちゃんと動いている。
夏場は撤去してしまう予定なのだが、この季節(外気温度15℃程度)でも前面を閉めておくと、温室内の温度は35℃を超える。
前面を開けておけば20℃くらいの適温なのだが、ファンがあれば前面を開け忘れても、過度な温度上昇は避けられる。

新しく買った温室には低温に弱い花を入れるという事で、保温を考えることにした。
ヒータを買ってくれば済む話ではあるが、とりあえず家にあるもので何か出来ないかと思った。

温室用やは虫類飼育用として数千円でヒータが売られている。
シートヒータなどもあるので、用途によって使い分けることが出来る。
この温室内には自動散水の仕組みもあり、水がかかる。
市販のヒータに防水のものはなく、防水加工を考えるならあり合わせのもので作った方が手っ取り早いかな。

家の中を探してみるとダウンライトのユニットがあった。
電球は白熱球が入っていて、54Wと表示がある。
これを温室に付けてみる。

黒いものは皿で、光が欲しいわけではないので黒い皿で熱に変換する。
可視光線の出ないヒータの方が効率が良いのだが、まあいいか。

最初は黒い金属板を使ったが、触れないほど熱くなり危険を感じた。
陶器の皿は熱伝導性が良くないので、表面温度は上がっても周辺や裏側に熱は伝わらない。

温室の上の方だけ温まるので、100円ショップで買って使っていなかった扇風機を付けた。
うるさいばかりで微風しか来ないという、USB電源のファンである。

こんなものでも捨てずに撮っておけば役立つ時が来るという、まあそれを理由に家の中がジャンク品だらけなんだけど。

ダウンライトもファンも、温室のフレームに結束バンドで留めただけの仮設だ。
ランプや扇風機は良いというか仕方が無いとして、皿は邪魔だなぁ。
しばらくはこの状態で使ってみて、シートヒーター(猫用のネコホットもある)にでも交換するかなぁ。

真冬にどの程度の温度が維持出来るのか?
外気温が10℃の時に、電球を点灯すると20℃以上まで温度が上がった。
たかだか54Wなのに、そこそこ効果があるものだ。
季節によって発熱量を調整するため、25Wの電球を注文した。

電力はソーラーパネルで充電されたバッテリーを使うのだが、50W以上の負荷は結構辛い(バッテリー容量的に)感じもしている。

真冬にはエアキャップをかぶせて保温を強化しようと思っている。
また温室底面や周囲に発泡スチロールの板を置き、断熱が多少でも良くなるようにする。

電球やファンの制御はスマートコンセントで行った。
通気用ファンはソーラーパネル直結で、陽が当たればファンが回る。

【追記】

外気温度が5℃程度まで下がると、温室内が9.5℃くらいまで下がってしまう。
さすがにこの容積に54Wの電球では厳しいか。
そこで爬虫類用と称されるヒータを買ってみた。

ニクロム線が磁器で焼き固められているような構造のものだ。
公称100Wなのだが、実測では76W位しかなかった。
もしかして75W品なのかと品名を再確認したが、100Wとなっていた。
実質100Wを求めるのならば150W品を買うべきかも知れない。

この商品は90V~120V用となっているが、別の同様の製品では110V~120Vとなっている。
110V用だとすると抵抗値は(ヒータの温度によって変化するので正確ではないが)133Ωくらいであり、これを100Vで使うと75W位と言う事か。

表面温度は200℃を超えるが、30cm離れるとほんのり温かい程度になる。

可視光が出ない分だけ効率が良いかもしれないので、これも試してみる予定だ。

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