エンジンオイルの交換を喚起

エンジンオイルの交換を喚起

国内自動車メーカ各社は、利用者に対してオイル交換時期を守るようにと注意を呼びかけた。

どうやらこれ、オイル交換の不備によるエンジンの焼き付きなどが増えている事に対するものだと思われる。
最近の車はエンジンオイルの交換時期が延長され、利用者もエンジンオイルの事など余り気にしなくなってきている。

ディーラなどで定期整備をしていればともかく、車検まで放置状態となるとメーカの推奨オイル交換時期を過ぎてしまう。
オイル交換時期は5000kmから2.5万kmと幅がある。
ジムニーもそうだがターボ付きの軽自動車はオイルの劣化が早く、交換サイクルも短い。
一方で欧州車などはオイル量が多い事に加えて、廃オイルによる環境問題などもあって一般的にオイル交換時期は長い。

BENZやBMWはオイルの質をチェックして交換ランプを点灯させる。
オイルの粘度や導電率、誘電率やpH、光透過度などをモニタする。

デルファイ・コーポレーションは18日、ディーゼルエンジン用の新型オイル・コンディション・センサの新技術を発表した。
従来の粘度と誘電率に加え、オイルの希釈度とすすの含量をモニターする。

https://response.jp/article/2007/01/24/90647.html

国産乗用車でオイル品質センサが使われないのはコストの問題だ。
オイルの劣化によるエンジン破損や、それに伴う事故が増えている現状を鑑みたとしても、メーカはコストを優先する。
車両火災発生に至る原因はエンジンの破損だ。
オイル不良によって摩擦熱が発生し、やがて摺動部に焼き付きが起きる。
この状態でエンジンが停止してしまえば大事には至らないのだが、例えば高速道路の走行中などでは、そのままエンジンが回り続ける(含エンジンブレーキ)。
すると摺動部が焼き付いてロックしてクランクシャフトが折れたりコンロッドが折れてブロックを突き破る事になる。

燃焼室内に異常が起きる場合は、エンジンが停止するのでコンロッドが破損するような事態にはなりにくい。
しかし燃焼や点火系が正常で、腰下部分の潤滑不良となると機械的破損が起きる。
オイル交換不備ではないが、コンロッドが折れた例とクランクシャフトが折れた例を見たことがある。コンロッドが折れるとブロックに穴を開ける。クランクシャフトは折れても、スラスト方向にはメタルによって動くことが出来ないので、異音を発しながらエンジンは回転し続ける。

最近の車のエンジンルームはギッシリであり、ブロックに開いた穴からオイルが噴き出せば排気管などに付着する。
エンジンオイルは燃えにくい(競技用などで燃えない事を保証したオイルもあった)とはいえ、高温の排気管にかかれば炎上の可能性がある。
車両火災はメーカの設計に問題があると判断されがちだが、最近の例ではこうしたメンテナンス不足によるものが殆どだそうだ。
そこでメーカ各社は、オイル交換の不備は車両火災につながるとの注意を呼びかけた。

ならば安全対策としてオイル交換時期インジケータを付ければ良いとなるが、センサやセンシング回路の価格の問題がある。
距離や運転時間、エンジンの負荷状態などからエンジンオイルの交換時期を予測する事は難しくはないが、現在の車に付けられているオイル交換時期インジケータの多くは距離だけで判断している。
そしてこのインジケータは簡単にリセット出来てしまう。

オイル品質センサを使えば、オイルを新品に変えた事でオイル交換表示はリセットされる。
しかし距離連動でインジケータを点灯させているだけでは、それをリセットしようと思えばすぐに出来てしまう。

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