大容量インクタンクプリンタ

大容量インクタンクプリンタ

インクジェットプリンタを使っているが、ランニングコストの高さには参る。
キヤノンのMG3530を使っていたのだが、カラー印字のコストはA4サイズ1枚あたり24円(キヤノンのデータ)にもなる。

そこで補充インクを使ったり、互換インクを購入したりもした。
補充インクは、純正カートリッジに補充し使い切ったら又補充して使う。
しかし無限に使えるわけではなく、やがて印字品質が悪化する。
ヘッドがダメになるのだと思うが、こうなると再度純正或いは互換カートリッジを買わなくてはいけない。

補充インクを使っていた頃は、互換インクカートリッジよりも補充インクの方がかなり安かった。
しかしヘッド部分の劣化が起きるのと、補充が面倒と言うこともあって互換インクカートリッジを使う事も多かった。

純正インクは大容量版で、カラー+黒で約6千円になる。
互換インクと言われるものが4千円程度、補充インクが2回分の容量(30ml)で2千円くらいだ。
BC340XL ブラックは14.4ml、BC-341XL カラー3色は14.9mlの容量だ。

プリンタ自体の価格が5千円~1万円前後と安価な事もあり、消耗品ビジネス止む無しだと思う。
さらにヘッド一体型インクなので、比較的高額なヘッドも使い捨てることとなってコストが下がらない。
年に何度かしか使わないような方であれば、インクコストも余り気にならないはずだが、常用するにはいささか高い。

従来EPSONはヘッド別体型のインクカートリッジを使っていたが、最近はキヤノン同様にヘッド一体型インクカートリッジを使うモデルが増えた。
ブラザーはヘッドとインクカートリッジが別になっているものが多い。

MG3530は印字速度の遅さなどはあるが、比較的安定に動作する。
ただし無線LAN関係のトラブルを除いてだけど。

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ファームウエアのバージョンアップ後、MG3530では専用APを用意さえすれば大きな問題は起きていない。
いったん接続が切れた時に、再接続に苦労する事があるので、20MHz幅のAPを用意している。
今は一般的な、40MHz幅では上手く接続してくれない。

20MHz幅だと電波強度も通信レベルも100%になるが、40MHz幅にすると65%前後まで落ちる。
Wi-Fi APとプリンタ間の距離は1m程度だ。
帯域あたりのパワー(mW/MHz)が半分になるからと言う話ではない。
仮にそうだったとしても、通信レベルが落ちる(通信レベルが何を表しているのかは不明だが、電界強度ではない)のは納得しかねる。

なお最新のファームに更新しても、この点は何ら変わらなかった。
いったん接続出来てしまえば通信は可能だが、接続が切れると40MHz幅では再接続に非常に時間がかかるか、何度か電源ON/OFFを繰り返さないと接続されない。
リンク速度も40MHz幅のAPに接続させると、かなり落ちる。
20MHz幅のAPであれば72.2Mbps程度でリンクする。

大容量インクタンクプリンタ

EPSON PX-S160T

廉価な大容量インクタンクモデルとして登場したEPSONのPX-S160Tを購入したのが2017年頃だった。

プリンタ機能オンリーで背面給紙のみ、モノクロ印字のビジネスモデルみたいな位置づけだ。
購入価格は2万円前後ではなかったかと思う。

ボディはコンパクトで置き場所を選ばない。
背面給紙なので専用伝票など厚みのあるものもミスフィードが少ない。
印字速度は15ipm(最大34枚/分)と、かなり早い。
MG3530が遅かったこともあるが、このプリンタの印字速度は気持ちが良い。

キヤノン製は総じて最初の1枚が出てくるまでに時間がかかるのだが、PX-S160Tは最初のプリントも速い。

欠点は位置決め精度の悪さだ。
高速印字と関係があるのかも知れないが、同じものを何枚もプリントすると、プリントごとに微妙に位置が違う。
枠の印刷された用紙に合わせて印字するような場合は、かなり余裕を持った枠でないと、印字した文字が枠線に重なったり枠からはみ出したりしてしまう。

使用開始2年弱で印字品質が悪化した。
何度もヘッドクリーニングを行うも改善せず、修理を依頼した。
延長保証がなければ(修理代を考えると)廃棄していたところだ。

毎日使っているのでインク詰まりは考えにくかった。
修理報告書にはヘッドのインクを除去するためのワイパー的なものが不良だったとなっていた。
修理後も印字品質は劣化しやすく、都度ヘッドクリーニングを行っている。

インクは純正品が1,800円程度(140ml)であり、キヤノン純正品よりも安価だ。

キヤノン G5030

カラー印字する必要性が出て来たので、カラー対応の大容量インクタンクプリンタを物色した。
EPSONのものは印字ヘッドの問題が心配なので、キヤノン製から選ぶことにした。

廉価モデルは無線LANの対応しかないこと、印字ヘッドの交換が出来ないことで選択肢から外れた。
もしかしたら無線LANでも問題ないかも知れないが、MG3530の事もあるので有線LANの方が安心出来る。

印字ヘッドは、上位モデルは交換が容易なのに対して、廉価モデルはユーザレベルでの交換が出来ない。
EPSONだから詰まる、キヤノンは詰まらないというのなら話は別だが、同じように詰まるものだとすれば、交換可能な方が良い。

こうした条件からG5030を選ぶことになった。
実売価格は2.6万円前後だ。
PX-S160Tよりも筐体は大きいが、前面給紙のみで使うのであれば邪魔にはならない。
PX-S160Tは背面給紙のみなので、高さ方向に余裕が必要だ。
前面給紙・背面給紙が使えるので特定用紙をセットしたまま汎用用紙へのプリントも出来る。

印字速度は明らかに遅い。
MG3530並みとは言わないが、カタログの数値が本当なのかと思えるほどである。
仕様上はMG3530が9ipmに対してG5030は13ipm、PX-S160Tは15ipmだ。
しかし実際のプリントでは、G5030が1枚プリントする間にPX-S160Tは5枚以上プリントする。

純正インクはEPSON程は安くない。
もちろんヘッド一体カートリッジインクに比較すれば安いが、黒(135ml)とカラー3色(各70ml)の合計価格は6,930円にもなる。
互換インクの場合は4千円程度だ。
黒だけの価格を見ても2,300円前後なので、EPSONの黒よりも2割以上高い事になる。

ブラザーの大容量タンクプリンタの黒インク(LC3135BK)は128mlで約4千円と、キヤノンのインクの約2倍の価格だ。

印字比較

PX-S160TはA4換算で500枚以上プリントしたものなので、印字品質は新品時より悪くなっていると考えられる。
印字前にはヘッドクリーニングを2回行った。

G5030は使用時間が短いのでPX-S160Tよりは有利だ。

MG3530はこんな感じにプリントされる。
MG3530も購入からかなり使い続けていて、総プリント枚数はPX-S160Tよりも多い。
しかしインクカートリッジ交換ごとに新しいヘッドになるので、この印字品質が保たれているのだと思う。

印字品質や位置決め精度は圧倒的にキヤノンになるのだが、一方で印字速度はEPSONが速い。
カタログスペックではEPSONの15ipmに対してキャノンは13ipmと差が小さいが、実際にA4用紙の9割程度に文字や罫線の入ったものを印字すると、G5030はPX-S160Tの1/3~1/5の速度しか出ない。
両面印字が可能など機能が多い分を差し引いたとしても、ビジネス用途にはさすがに遅いと言って良い。

カラー印刷でも速度は遅い。
印字品質自体がMG3530と同程度(安いコピー用紙なので、そもそも写真印字には向かない)で、印刷速度は下手をするとMG3530と同じくらい?という感じだ。

左がMG3530で右がG5030である。
モノクロ印字での仕様は毎分13枚なのだが、フィードだけでも13枚は送れないのでは?と感じるほど遅い。
(PX-S160Tが速いので余計に遅さを感じる)

現在の使用用途では遅さが気になることはないのだが、ビジネス用途では印字速度が必要なこともあるだろう。

LAN設定も含めて特に問題はなかった。
専用のソフトを使えば勝手にプリンタを見つけ、勝手に設定してくれる。
USB接続で設定する必要もない。

印字品質に関して、耐久性に関して(仕様では6万枚)も報告出来ればと思っている。
もっとも毎日10枚以上印刷したとしても年間で4千枚、10年経ってもキヤノンの普通紙耐久枚数に達しないことになる。

キヤノンは紙送りが弱い

MG3530も同様なのだが、G5030もフィードに失敗する事がある。
通常のコピー用紙であれば紙送りエラーは少ないが、ハガキくらいの厚さのものやシールシートなどの場合はエラー率が上がる。

この点エプソンのものは、位置決め精度はかなり悪いがフィードの失敗は少ない。
キヤノン製に関してはローラークリーニングシートで掃除をしたりしても、あまり改善されない。
フィード失敗は、内部で詰まってしまう(引っかかってしまう)事もあれば、斜めにフィードされて印字位置が狂ってしまう事もある。

G5030は背面給紙なので引っかかりにくいと思うのだが、それでもミスが起きる。
用紙が引っかかったり、正常な位置に印字されなかった場合の操作はEPSONの方が簡単だ。
キヤノンの場合は引っかかった用紙を引き抜いてから(PCで)再プリント操作になるが、EPSONの場合は排出ボタンを押すと、引っかかった紙を排出して再印字してくれる。

速度をとるならPX-S160T

位置決め精度の悪さが我慢出来るなら、印字速度が速いPX-S160Tが良い。
G5030とは、まさに桁違いの速さが気持ちいい。
位置決め精度改善が出来ないかと、給紙部分のガイドを抑えてみたりバネで押してみたりしたがダメだった。
ヘッドの位置がずれるとは思えないので、紙送りがダメなんだろうな。
これは新品時からなのでローラーの汚れが云々では無い。

修理の際にEPSONに紙送り制度の改善は出来ないのかと聞いてみたが、ローラーをクリーニングしておきますが、元々紙送り精度が良くないのですとの答えだった。

もう一つの問題は印字ヘッドのノズルの詰まりだ。
毎日使っていても詰まってしまい、テスト印字が正常終了しなくなる。
何度クリーニングを繰り返しても、一部分が良くなると他の部分がダメになるみたいな感じで、テスト印字の線が途切れる。

G5030は使い始めたばかりなのだが、印字速度が遅いことと紙送り失敗が気になる感じだ。
初期の設定もEPSONより楽なのは、時代の変化もあるだろう。

今回EPSON製ではなくキヤノンを選んだのは、ノズル詰まりの問題があった。
EPSON製はかなり以前にもつかっていて、それはヘッドが詰まったので買い換えた。
その後しばらくしてから再度購入したEPSON製は、詰まりが解消せずに修理に出した。
今度は大丈夫だろうと思って買うのだが、毎回詰まりには泣かされている。

MG3530はヘッド一体型のインクカートリッジであり、詰まりの心配はないがランニングコストが高く、常用には向かない。

ブラザーはどうなのか?

ブラザーにも大容量インクタンクのプリンタはある。
しかしカラー印字時のランニングコストが高いので、当初から候補に入れなかった。
比較表としてこちらの方が見やすい。

公称ランニングコスト

カタログ上のランニングコストは以下のようになる。

キヤノンEPSONブラザー
モノクロ0.4円0.4円0.7円
カラー0.9円0.9円3.7円
G5030EW-M670FTDCP-J988N

キヤノンで言えば、下位モデルの方がカラー印字コストが安価(0.7円)になる。
純正インクが、上位モデル用は割高なためだ。
モノクロ専用のPX-S160Tでは0.3円と、カラー対応モデルよりも安価だ。

ブラザーはインクが高いので、ヘッド一体インクカートリッジかと思ったら違うようだ。
各メーカ共に互換インクであれば、ランニングコストは1/2~2/3程度になる。

印字品質は上でキヤノンとEPSONを比較している(EPSONはかなり使っているので不利)が、家電量販店のテスト記事によれば、キヤノンが最も良くブラザーが最も悪いとなっていた。

アプリケーションごとにプリンタを変える

G5030はトレイ給紙と背面給紙が使える。
使う度に切り替えても良いが、例えば背面には専用紙を、トレイには普通紙を入れて使う分けるなどもあるだろう。
たまにしか切り替えないのであれば特別な設定は不要だが、今回は今まで使っていたMG3530での印字も、G5030に移行する事を考える。

Windowsでは同一プリンタハードウエアに対して複数のプリンタ名称を割り当てる事が出来る。
G5030プリンタを複数作る時に、Windows上からのプリンタ追加を行うとマイクロソフト製のプリンタドライバがインストールされた。
これでも使えるのだが、ドライバをキヤノンのG5000シリーズ用に入れ替えると、プリンタのポート設定が異なり「通信出来ません」となる。

キヤノン製のプリンタドライバを使いたい時には、プリンタの手動追加を選ぶ。

次にネットワークプリンタを選択する。

そしてプリンタのIPアドレスを入力すれば、新しいプリンタがインストールされる。
ドライバにはキヤノンのG5000シリーズを選べば良い。

IPアドレスはプリンタでダンプさせるか、Canon IJ Printer Assistant Toolからプリンタ状態の確認→リモートUI(R)→プリンタ情報(P)と進むとブラウザが開くので、そのURL欄に表示されているはずだ。

こうしてインストールは出来るのだが、プリンタのIPアドレスをDHCPで振っていた場合はどうなるのか、IPアドレスが変わったらダメなのではないかと思う。
ちなみにキヤノンのインストーラを使ってインストールした場合はWSDポートが使われるので、プリンタのIPアドレスが変化しても問題は無い。
ただしキヤノンのインストーラを使うと、複数の(同一プリンタの)設定は出来ない。

プリンタの追加画面でWSD(Webサービスデバイス)を選択する事は出来るが、IPアドレスを入れても当該プリンタは検出されなかった。

ウチではWebカメラやWi-Fi中継器、プリンタなどは固定IPを割り当てているので問題は無いのだが、DHCPでたまにしかプリンタを使わないような場合は、IPアドレスが変わってしまう場合があるので注意が必要だ。

DHCPのリースタイムを長くしておく方法もあるが、ルータによって最長値は異なる。
NEC製のルータではリースタイムをゼロに設定することで、無限長となる。
バッファローの場合は999時間が最高設定値だ。

固定IPを割り振るのは手間もあるので、NECルータではリースタイムをゼロに設定し、固定IPを自動的に振るみたいな使い方が(家庭内LANなら)便利だ。

G5030には背面給紙とトレイ給紙、別の名称を割り当てた。

Canon G5000(A4トレイ)をデフォルトプリンタとしている。
通常のソフトからのプリントでは、特別な切り替えをしない限りA4トレイの用紙が使われて印字される。

背面給紙が必要なソフトから、特別な切り替えを行う事なく印字するにはAutomaticPrinterSwitcherというソフトを使う。
起動すると設定可能なソフトの一覧が出るので、そのソフトにプリンタを割り当てればOKだ。

何のソフトも起動していない状態でAutomaticPrinterSwitcherを立ち上げると、Process/Windowには何も表示されないか、バックグラウンドで動いているソフト名だけが表示される。

目的のソフトを立ち上げた状態でRefresh listをクリックすると、そのソフト名がリストに出てくるので、それにプリンタを割り当てれば良い。

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